マネジメント

やってて当たり前!?飲食店がおこなっているコロナ対策例 withコロナでは飲食店選びの基準が変わる?

新型コロナウイルス(以下:コロナ)の感染拡大前まで、消費者はお店を選ぶ基準として店舗の雰囲気やメニュー、価格などを重視していました。しかしコロナの感染が拡大して以降、消費者のお店選びの基準に変化が起きています。

ぐるなびリサーチ部が2020年8月31日に発表した「外食利用動向に関する調査」によると、消費者が外食の際に意識していることのTOP5として、

  • 少人数で利用する
  • 密が避けられる場所を選ぶ
  • 長時間滞在しない
  • 衛生管理を徹底しているお店を選ぶ
  • 換気の良いお店を選ぶ

が挙げられました。この調査から消費者は今、きちんとコロナ対策に取り組んでいる飲食店かどうかをお店選びで重要視していることがわかりました。

7月中旬以降は、緊急事態宣言中の4月~5月と比べて、外食利用者が1.8倍増加。外出を自粛していた人たちは少しずつ外で食事をするようになりました。

そうした人たちに安心して食事をしてもらえるように、飲食店は今後も徹底した感染防止対策に取り組んでいく必要があるといえます。

どこまで対策している?飲食店のコロナ対策

コロナは「飛沫感染」もしくは「接触感染」によって広がります。つまり、この2つの対策をすれば、コロナの感染リスクを大きく下げられることが期待できます。

では、飛沫感染と接触感染に対して、飲食店ができる対策としてはどのようなものがあるのでしょうか。以下、ポイントをいくつかご紹介します。

もし、実施していない対策があれば今日から取り入れていきましょう。

【飛沫感染対策編】

飛沫感染はくしゃみや咳をしたときの飛沫と一緒にウイルスが放出され、そのウイルスを吸い込むことで発生します。これを防ぐためには、マスク(フェイスシールド)の装着やパーテーションの設置、定期的な換気などが必要になります。

マスク(フェイスシールド)の装着

マスクとフェイスシールドには、くしゃみや咳によって放出される飛沫を防ぐ働きがあります。空気中に放出される飛沫をガードできれば、必然的に感染リスクも下がります。スタッフはもちろんですが、お客さまにもマスクやフェイスシールドの装着を求め、飛沫が放出されない店内環境をつくりましょう。

パーテーションの設置

パーテーションの設置も飛沫感染のリスクを大きく下げられる対策のひとつです。パーテーションは、空気中に放出された飛沫をガードしてくれるもの。設置することで第三者が飛沫を吸い込むリスクを抑えることができます。座席と座席の間や座席と調理場の間、さらには会計カウンターにもパーテーションを設置しましょう。

定期的な換気

店内の空気を循環させることで、飛沫が空気中に充満しなくなります。そうすれば、飛沫を吸い込むリスクを抑えられるため、ウイルスに感染しにくい環境を構築できます。店内が密閉空間とならないように、換気は定期的に実施しましょう。営業時間中に換気ができないときは、営業前から窓を開けておく方法を取り入れてみてください。

【接触感染対策編】

接触感染は人と人とが接触した際にウイルスが付着することで発生します。皮膚や粘膜の直接的な接触から、ドアノブや手すり、便座、ボタンなどを介した間接的な接触まで、ありとあらゆる接触によって感染が起こりえます。これを起こさないためには、入店規制や徹底した消毒、接客方法の工夫などが必要になります。

入店規制

人が密集すると当然、人と人との距離は近くなります。そうすると、接触する頻度が高くなるため、感染を招くリスクが上がります。そこで取り入れたい対策が「入店規制」です。事前に座席数を減らし、店内に入れるお客さまの数を調整することで、空間に余裕が生まれ、人と人との距離を一定に保つことができます。

徹底した消毒

接触感染のリスクを抑えるためには、ウイルスに対して直接的な対策も必要になります。このとき有効な対策となるのが「消毒」です。スタッフとお客さまの手指の消毒をはじめ、ドアノブや手すり、便座、ボタン、パーテーション、座席、コイントレイといった店内の設備も定期的に消毒しましょう。お客さまのなかには消毒液に過敏な人もいるかもしれないので、手洗いで除菌ができる環境を整えておくことも重要です。

接客方法の工夫

スタッフとお客さまの接触を減らすためには、接客のやり方を工夫することも大切です。たとえば、お出迎えから座席までの誘導を液晶モニターや店内MAPで対応したり、お客さま自身の携帯で料理をオーダーできるようにしたりすれば、接触しなくともサービスを提供できます。通常ならスタッフが直接、来店したお客さまをお出迎えし、座席まで誘導しますが、withコロナにおいては、こうした接客方法の工夫も必要になります。

会計方法の見直し

今までの会計のやり方はお客さまと直接的・間接的に接触するものでした。たとえば、お金の受け渡しなどがそれにあたります。しかしこのやり方では、いつ接触感染が起きてもおかしくはありません。支払い方法としてキャッシュレス決済を導入したり、お客さまに渡すものがあるときはコイントレイを使ったりし、会計においてもなるべく人と人とが接触しない工夫を取り入れましょう。

ご紹介してきたようにwithコロナにおいては、お客さまが安心して食事を楽しめる環境づくりが不可欠です。飲食店は飛沫感染と接触感染のリスクを抑えられる体制を可能な限り、整備していくようにしましょう。また、お客さまを呼び込むために、感染対策に取り組んでいる旨を店外にアピールすることも忘れずにおこないましょう。その取り組みが多くのお客さまに安心感を与え、集客を促進できることにつながります。

【参考】

https://corporate.gnavi.co.jp/release/2020/20200831-019356.html
【ぐるなびリサーチ部】外食利用動向に関する調査

https://www.showcase-gig.com/dig-in/covid-19/
コロナ時代の飲食店のおもてなしー接客時に注意したい飛沫感染と防止対策例

https://www.inshokuten-youhin.jp/html/page226.html
【新型コロナ】飲食店が取り組むべき対策まとめ

https://www.inshokuten.com/foodist/article/5804/
飲食店の「新しい生活様式」への対応、事例5選。ウィズコロナ時代の店づくり

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