飲食店のコンサルティング業者は何をしてくれるの?
飲食店コンサルティングとは、いわば飲食店経営のスペシャリスト。新規出店時のプロデュースや、業績向上のための提案を行います。
店舗運営を始める、または続けていくにあたり、様々な不安や迷いが生じますよね。
- 売上が低迷している
- 業態を変更したい
- 新メニューが決まらない
- フランチャイズ化を検討している
これらの解決法が分からない、何から始めていいか分からないというような、プロフェッショナルの意見が必要である状況において、飲食店コンサルティングの選択が有効だと言えます。
では、具体的には何をしてくれるのでしょうか。
新規店舗立ち上げ時、業態変更時のアドバイス
新規店舗のオープン、もしくは既存店の業態変更をする際に、お店のコンセプトや目標設定についてのアドバイスをします。客層のターゲットをどこに当てるかなど、安定した売り上げづくりを実現するための計画を立てるのです。見込み客層や周辺店舗の調査など、しっかりと開店前にリサーチすることで、売上低迷などの失敗を回避します。
運用ルールや各種マニュアルの作成
お店全体のクオリティを保つためのルール作りを行います。従業員の働きやすさや作業効率をよくするためには、行動基準を統一しなくてはいけません。また、接客の質を高めるための接客マニュアル、飲食店で特に重要な衛生マニュアルも必要ですよね。運営の方針をヒアリングしながら、それに適した各マニュアルも作成します。
メニューや企画の提案
集客に繋がるのが、新メニューや新しい企画の考案。料理のコンセプトを考えるだけでなく、レシピの作成や従業員への料理研修まで行う場合もあります。アルバイトが多い店舗なら味を統一しやすいレシピにするなど、そのお店にあったメニューを相談しながら考えていきます。
業績向上へのお手伝い
経営不振を乗り越えるための課題に取り組みます。まずはお店が抱えている経営課題を客観的に抽出し、問題点を分析。そして、具体的な改善策を実施します。その後は利益管理を行いながら、継続的に繁盛店へ導くお手伝いをするのです。具体的な施策の一例としては、webや紙媒体などを利用した販売促進のアイデアなどがあります。
経営の見直し
経費の使い方や業務を見直し、店舗運営においての無駄な部分を洗い出します。会計システムの入れ替えなど、環境を再検討することも経営を続けていくためには重要なことです。食材や備品のコスト削減や、作業効率の向上が期待できるでしょう。理想のお店に近づけるためには、設定した方針に適した人材を見極めることも課題となります。
チェーン展開や海外展開への補助
チェーン展開を開始する際の契約関連の整備や、店舗デザインの標準化を行います。どの店舗でも同じ品質の料理や接客を安定して提供できるように、マニュアルの作成から研修までを実施することも。また、海外展開への補助も行います。海外での出店には国や行政への申請手続きや、食材を調達するルートの開発など頭を悩ます問題が様々。このため、海外でお店を立ち上げる際は「プロ」の手引きが有用だと言えます。
飲食店コンサルティング業者を検討するタイミングは?
集客ができていないとき
人が集まらず売上が低迷している状況には、何かしらの原因があるはず。自分で解決策を編み出せなかった場合には、違う方面からの意見が必要となるでしょう。そんなときに、飲食店コンサルティング業者の検討をおすすめします。客観的に現状を分析するので、問題点が表面化しておらず経営課題が分からないという場合にも効果的でしょう。
客単価が落ちているとき
集客ができていても1人あたりの客単価が伸びず、結果的に売上が低迷しているという状況もあるでしょう。そのような場合も飲食店コンサルティング業者を検討する良いタイミング。客単価を上げるためのメニュー作りや企画作りも行うので、安定した収益を期待できます。
多店舗展開を考えているとき
多店舗展開には、品質を統一するためのマニュアルや契約関係の管理など、様々な知識が必要となります。抜け目のない運営をするにあたり、プロフェッショナルなアドバイスがあれば心強いですよね。そうすると多店舗展開を考えたときも、飲食店コンサルティング業者を検討する良いタイミングだと言えます。問題が発生した際はもちろんですが、繁盛店を目標とするなら、開業前であってもコンサルティング業者の有効性はあります。
正しいコンサルティング業者選定方法
売上低迷時、新規店舗・他店舗の開業時に有効である飲食店コンサルティングですが、業者によって当たり外れがあるのも事実。抱えている課題を的確に解決するためも、自分のお店に合った良い業者を選びたいですよね。ここからは、コンサルティング業者選びにおいて見るべきポイントを解説します。
実績があるか
飲食店コンサルティング業者は、経験を基に独自の技能を蓄積していきます。契約前の商談時には、その経験や知識についての確認をしましょう。得意な分野、専門的な知識の量、接客や料理の経験など、業者によってかなりの差があります。経験や知識が全てではありませんが、やはり頼れる業者を選定するのであれば多少の実績確認はしておくべきでしょう。
具体策を持っているか
過去の経験や経営に関する知識のみに頼っていては、机上論ばかりとなり、そのお店に合った具体策は出せません。改善策を編み出す前にしっかりと問題点を分析していくのか、発案する際の姿勢を見極める必要があります。知識にのみ頼る業者であれば、特色のないアイデアばかりにもなりかねないので、しっかりと腹案は確認しておきたいところです。
ポリシー、相性が合っているか
どの経営者も必ずポリシーを持っていますよね。例えば「従業員の環境が一番大切」や「低価格よりも高品質で勝負」など。もし、コンサルティング業者の意見が全く逆の方針であれば、策を実施することも難しくなってしまいます。経営者もコンサルティング業者も同じ人間。考え方や、相性の一致は何よりも重要だと言えます。
料金体制が明確
飲食店コンサルティングは基本的に言い値での契約。個人規模なのか企業規模なのか、大手なのか中小なのかによっても大きく金額に差が出てきます。料金体制について明確な基準がある業者でないと、後になってかなり高額な内容となってしまった、なんて恐れも。商談時には必ず料金設定について細かく確認しましょう。
業績の低迷や初めての事業展開など、経営者にとっての頭を抱える課題は多く存在します。自分だけでは解決できないときに、プロの力を借りるという選択があります。ただし、一口にプロと言ってもその容態は様々。業者選びを怠ると、売上向上への結果が出ないまま料金を支払うなんてことにもなりかねません。飲食店コンサルティングを検討する際は、商談時にしっかりと相手を見極めましょう。
【参考】
https://wahoo-deco.co.jp/w/restaurantsconsulting/
飲食店専門の経営コンサルティング
http://inshokukasseika.com/about_consulting.html
飲食コンサルティングとは
https://recipe-book.ubiregi.com/articles/inshoku-consulting/
飲食コンサルって必要?本当に役立つコンサルの見分け方とは
https://joboole.jp/articles/979378
飲食コンサルタントの仕事内容25個の業務。どんなことをするの?役割に分けて見てみよう!
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